Googleのコアアルゴリズムアップデートに対し、SEO担当は何をすべきなのか
2023年3月15日、GoogleはCore Updateを発表しました。
前回のアップデートは9月だったため、約半年と長い間をあけてのアップデートとなりました。
※helpuful content updateやlink spam updateは年末から年初にかけて実施していました。
今回のアップデートは各種ランキングツールにおいても大きな変動を検知しており、SEO担当の方の中には戦々恐々としていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
この記事ではコアアップデートが実施された際に、私たちウェブマスターは何を考え、実行すればいいのかを考えたいと思います。
そもそもコアアップデートとは何なのか
Googleが定期的に実施するコアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)とは、Googleが行う検索アルゴリズムのアップデートの中でも特に大きな範囲に影響を及ぼすもののことを指しています。
Googleは日常的にアルゴリズムのメンテナンス、アップデートを行っています(なので検索順位は定期的に変動します)。
コアアップデートはその中でも特にウェブマスターへの影響が大きいとGoogleが考えるものをウェブマスター向けに広報している、というものになります。
GoogleのDanny Sullivan氏が検索アルゴリズムの改善に関するコラムを記載しているので一読しておきましょう。
https://blog.google/products/search/how-we-update-search-improve-results/?hl=ja
また、コアアップデートは特に明確な目的が示されていないもののことを指します。
例えば、helpful content updateやlink span update、product review updateなど特定のコンテンツやサイト群、アルゴリズムの種類に対して実施されるアップデートはそれぞれ名称がついています。
コアアップデートはそのようなものに閉じない広範かつ一般的なアルゴリズムのアップデートと捉えるとよいでしょう。
コアアップデートが起きたら何をするべきか
それでは、コアアップデートが発表されたときにSEO担当は何をすべきなのでしょうか。
状況を確認する
まずはアップデートが自社・市場に与えている影響を確認することが先決です。
GoogleAnalyticsなどのアクセス解析ツールやGoogle Search Console、もし使っていれば順位トラッキングツールなどを確認して自サイトのトラフィックや順位が変動しているかどうかを確認しましょう。
また、自サイトが上位表示されているクエリを叩いて変化を見に行くことも重要です。競合の顔ぶれや出ている表示物(People also askなど)に変化がないかを確認しましょう。
アルゴリズムアップデートはロールアウトに1週間~1か月ほどかかることもあるため、期間中はいつもよりもモニタリングの感度を高めておきましょう。
分析をする
もしサイトの流入や順位に変化があった場合は、変化があったページやクエリにどのような傾向があるかを分析しに行きましょう。
例えば、特定の競合サイトが上がっている、とか、自サイトの特定のディレクトリが落ちているなどの傾向がつかめればその後の打ち手を打ちやすくなります。
打ち手を打つ
残念なことですが、コアアップデートに対して必ず有効な打ち手というのは存在しません。
コアアップデートは一般的なアルゴリズムのアップデートであるがゆえに、仮に順位が落ちたとしても何が原因かを完全に特定するのは難しいことが多いです。
分析によって得られた情報をもとに、仮説を立てて改善活動を行っていくしかないといえます。
例えば、特定の競合サイトが順位を上げてきてることが分かった場合は、自サイトとの違いを見に行き、コンテンツやリンク、ユーザー体験などに差分がないかを確認するとよいでしょう。
その上で、コンテンツの磨き込みの方針などを立てて実行していくことが求められると言えます。
コアアップデートで落ちた順位はいつ戻るのか
これは経験則でしかないのですが、コアアップデートで大きくおちた順位が戻るときは、コアアップデートのタイミングであることが多いように思えます。
普段の改善によってじわじわと順位が改善していくことはもちろんあるのですが、トラフィックの10%以上が変わるような大きな動きはアップデートのタイミングであることが多いです。
なので、今回のアップデートで大きくトラフィックを失ってしまったサイトは、次回のアップデートまでに地道に改善施策を積み上げておき再評価を待つしかないともいえます。
コアアップデートをどうとらえるか
基本的に、スパムに手を染めていたりやましいことをしていない限りは、過度にコアアップデートを恐れる必要はないと思っています。
普段から検索ユーザーのことを考えたコンテンツ作成を行っていれば、突然大幅な順位下落に直面する機会は少ないからです。
Googleも神ではないので誤った評価をしてしまうことは往々にして見受けられます。
自分たちのサイトが真にユーザーに求められているものを提供しているという自信があれば、Googleのアップデートに怯むことなく、その方向を極めていけばよいのではないでしょうか。
Googleのアルゴリズムはどんどん賢くなっているので、いつかは報われる日がやってくるはずです(これは著者の願望も入っていますが笑)